内容説明
彗星のごとく現れ、東京オリンピックで日本陸上界唯一のメダルを獲得したマラソンランナー円谷幸吉。自衛官としての職務を遂行しつつ、一切の妥協を許さず、振り向くことなく走り続けた男の生きざまが、現代に甦る。
目次
突然の足の痛み
夜の特訓
インターハイの出場
自衛隊への入隊
青森東京駅伝、3日間で15人抜き
畠野コーチとの出会い
大先輩たちの激励
2万mに世界新記録
マラソンへの進出
プレオリンピック〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケニオミ
2
「幸吉はもうすっかり疲れ切つてしまって走れません。」という言葉を遺書に記して自殺した、東京オリンピック・マラソン銅メダリスト、円谷幸吉のお話です。周りから期待されていながら走れなくなってしまったランナーの焦りや孤独が伝わってきます。2011/09/01
サダ
1
スポーツとはなんのためにあるのか?誰のためにあるのか?誰のものなのか?本当に本当によく考えさせられ、噛み締めながら読んだ。やっぱり環境が大事なのだとつくづく考えさせられた。 自衛隊入隊時や畠野コーチと共に東京オリンピック出場を目指して、厳しかっただろうが『夢中』になって走ってた姿(あくまで想像だが)が印象に残っている。 その頃の想いに戻って、あの世でも畠野コーチと共に楽しく夢中になって走っていて欲しいと願うばかりです。2020/06/25
渋谷英男
1
「空の走者たち」読んで円谷幸吉が知りたくて読んだ。笑顔が素晴らしい青年だった。感動感謝。☆52015/09/24