内容説明
636ヶ村がいっせいに蜂起、勝利した幕末・南部藩の大一揆をダイナミックに描く。
著者等紹介
後藤竜二[ゴトウリュウジ]
1943年、北海道生まれ。早稲田大学文学部卒業。「白赤だすき小○の旗風」で第17回日本児童文学者協会賞受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」代表。日本児童文学者協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
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読書会【テーマ とっておきの1冊】 江戸時代末期の東北。民衆の我慢強い抵抗を、ついに一揆に立ち上がる姿。決して諦めない人に出会ってください。2016/10/25
K2
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小学生から中学生にかけて繰り返し読んだ思想的原点。当時のものは講談社だったが、再版されたと聞いて入手・再読した。 大人になってから改めて読んでも、当時の農民漁民たちの知恵・戦略眼・組織力に驚かされる。 象徴的な描写がある。戦略的な行動に鬱憤を募らせた一部のグループが抜け駆け的に行動したところ、返り討ちに遭う。「丁寧な合意形成と幅広い連携こそが権力とたたかう上で大切だ」という教訓。 今振り返ると、性別二元論とジェンダーロールの強さが気になる。ただ、幕末という時代のリアリティとしてはやむを得ないだろう。2008/12/01