内容説明
「人の役に立つ命でありたい」。そして、おおらかに。「世直し名医」の青春譜。
目次
序章 タケ子の手紙
第1章 ダンパツ先生とハリガネ先生
第2章 戦後の目線
第3章 初恋
第4章 高鳴る息吹
第5章 嵐の前夜―反動と新たな出発
第6章 レッドパージ
第7章 女の強さ
終章 星明かり
著者等紹介
稲光宏子[イナミツヒロコ]
1944年5月生まれ。日本共産党大阪府委員会学術・文化委員会責任者、知識人部長・宗教担当責任者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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sumjin
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1944年10月、大阪女子高等医学専門学校(現関西医科大)を一年繰り上げ卒業した沓脱タケ子は、貝塚市の結核療養所「千石荘病院」の医師となる。そこでは、戦争による食料・医薬品不足、収入による患者の医療差別、軍隊並みの医師、看護婦、現業職員の階級格差等矛盾が渦巻いていた。 タケ子は、患者のために献身する医局長林喜彦と出会う。戦後「医者の眼は科学の眼を持たなければならない」と教えられる。労働組合や患者会が結成され一歩づつ待遇改善を目指すが朝鮮半島の不穏な動きと共に、レヅドパージの嵐が襲いかかる。2007/06/28
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