内容説明
1991年湾岸戦争でカメラを食べたゾウがいた。お腹がすいたからだけ?その夜、写真が…。本当にあった話からの創作絵本。
著者等紹介
鎌田俊三[カマダシュンソウ]
1954年広島県生まれ、小学校教諭。モンゴルから馬頭琴奏者を招いて読み語りコンサートを開く等、読み語り活動にも力を注いでいる。日本児童文芸家協会会員
大石容子[オオイシヨウコ]
高知県生まれ。漫画も描くイラストレーター。(社)日本漫画家協会会員。図鑑、教科書、教育関連図書、物理学宇宙学など「難しいことを子どもや一般向けに解説する本」の仕事が多い。Web誌日経スマート・ウーマンにてメディカル漫画連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
13
この絵本を読んで、私は戦時下の上野動物園の事を思い出しました。 事実を基にした創作物語ということですが、戦争という事実と現実感から離れてしまった展開から、真実を読みとるのがちょっと難しい絵本ですが、子どもたちに伝えながら一緒に考えていかなければいけない事が詰まっていると思いました。 いまだに世界のあちらこちらで続いている戦争と、パンダの赤ちゃんが生まれて平和そのものの上野動物園でかつては動物たちが人間の手で命を絶たれた事実と、子どもたちにいかに伝えるか、私の課題が示されていました。2017/12/29
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
30年度ブックトーク授業6年生 読書感想文に向けて。 クウェート版のかわいそうなぞう。湾岸戦争が舞台。エサがなく、動物たちが人間を襲うのではないかと日本と同じ現状があった。取材にきていたカメラマンのカメラを鼻で奪い口にいれたゾウ。おなかが空いていたのか?自分たちを映されるのが嫌だったのか、ゾウの心の中は分からないけれど、こんな思いをしなくてはならない戦争になんの意味もない。実話を基にした創作。子どもたちは湾岸戦争を知らなかった。生まれる少し前の出来事(1991年)だと言うと驚いていた。2018/07/20
まげりん
2
クウェート版かわいそうなゾウ。絵はあまり深刻ではないので、読み聞かせしやすそうだが、視点をゾウにするのはどうなんだろう?ファンタジーになってしまいそう。2017/06/20
弥都
1
戦争に被害にあったのは人間だけではない、ということを伝えている絵本。人間と動物は言葉を交わすことはできないけど、心が通じ合うことはある。動物園のゾウも戦争が許せなかった。仲間も幸せな日常を奪われて。カメラを取り上げた姿はまるで「もうやめて」と訴えているよう。あのゾウたちが生き残れて良かった。2024/10/17
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
1
29年度6年生ブックトーク授業2017/07/18
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