内容説明
“渡り”って、鳥だけだと思っていませんでしたか?みなさんの身近にいる小さなチョウが、2000キロもの“渡り”をするなんて、信じられますか!?アサギマダラに魅せられた著者が、カメラでとらえた渡りの姿とナゾの数かずを美しい写真と文でお届けします。
著者等紹介
佐藤英治[サトウエイジ]
1963年愛知県生まれ。名城大学卒。名城大学に勤務後、動物写真家として新聞、科学雑誌、教科書などに作品掲載
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
54
一見弱々しいチョウが海を越えていく不思議。びわ湖バレイとか比良山はけっこう近いが、そこまで台湾から飛んでくるというのはまさに驚異。1981年に移動距離がたいへん長いことがわかったのだが、マーキングされた個体を発見したのは小学生。子どもだって科学研究に参加できるのだ。季節とともに移動する方向が変わることもわかっている。しかしなぜこんな長距離を移動するのか、本当の理由は明らかでない。海をこえて短期間でやってくることを思えば、人間がチョウのような小動物のことも、よく知らないことを指摘していると思うしかない。2021/12/23
田中寛一
22
この夏、アサギマダラを見かけることが3度もあった。何千キロも海を渡ってくるとも聞いたことがあり、この本を手にしてみる。この小さな、か弱そうな蝶に、これほどの力があるなんて不思議だ。また出会えることを願いたいものだ。この蝶の好きなヨツバヒヨドリの花も自然の中に残っていけるようにしないといけない。それにしてもチョウはどうしてこうも特別の花だけによっていくのだろう。食わず嫌いとか?何の蜜でもよかったらもっともっと過ごしやすいようにも思うのだが。グルメなのか。2017/08/07
まげりん
10
ご近所の昆虫館でも見られるアサギマダラ。台湾まで旅をするとは!捕まえて識別番号を探してみたいもんです。2016/02/22
しょう
1
海を渡るチョウがいるということを初めて知りました。まだまだ解明は難しいようだけど面白かったです。2017/08/03