内容説明
「変貌したモスクワの様子」「ペテルブルグでのタクシー・トラブル」「暗躍するマフィア、癒着する財閥と国家官僚」など、ロシアの現在を活写するエッセイ風ルポルタージュ。
目次
第1章 十五年ぶりにロシアを訪ねて
第2章 驚くべき社会・国家構造
第3章 新ロシアの農民とインテリゲンチャの状態
第4章 生まれている新しい思想潮流
第5章 新ロシア・社会面のアラカルト
第6章 教科書に見る「二〇世紀のロシア史」教育
第7章 新ロシアで「考えたこと」
著者等紹介
聴涛弘[キクナミヒロシ]
1935年東京生まれ。国際問題研究者。日本共産党中央委員会勤務(1968‐1997年)。元中央委員会常任幹部会委員(1990‐1997年)。元参議院議員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
それん君
5
2004年?刊行なので今とは些か違いはあるかと思いますが、国とマフィアと財閥の癒着が激しいことがわかりました。一番驚いた問題は小学、中学教育の5割が有料でその教育費を払えない家庭が存在することです。日本人は義務教育を受ける権力を当たり前のように持っていますがロシアに視点を移すと、それは当たり前ではないんだなと実感しました。普段の生活を当然の如く享受しているから忘れがちですが日本に生まれたことに感謝しなくてはいけないと思いました。また、それを意識する機会を増やしていかなければならないと思いました。2017/01/24
-
- 和書
- 導く力 自走する集団作り