内容説明
エリック・カール、モーリス・センダック、ジョン・バーニンガム、長新太、赤羽末吉、いわさきちひろなど21人の絵本画家たち。絵とはまた違ったそれぞれの人間の内面とメッセージに新鮮な光を当てる。
目次
エリック・カール―少し年上の心温かき友、絵本美術館の同志
長新太―新しい魔力を求め続ける吸血アーティスト!?
クヴィエタ・パツォウスカー―プラハの歴史が磨いた思想と感性
キアラ・ラパッチーニ―イタリアの古都に咲いた自由の花
エフゲーニー・ラチョフ―動物の姿を通して人間を描いた巨人
谷内こうた―キャンバスの上の詩人
ドゥシャン・カーライ―幻想的美しさの背後にある妥協なしの粘り強さ
ローベルト・ブルン―内気さに秘められたエネルギー
クラウディア・レニャッツィ―自由の大切さを絵本に託して
八島太郎―愛と反骨の人生
モーリス・センダック―ミッキーマウスの見守るアトリエで
武建華―陽光雨露、森林草原…、自然と民間芸術をまもる男
タチヤーナ・マーヴリナ―民衆芸術を愛した天衣無縫な“ロシアの心”
ユゼフ・ヴィルコン―愛すべき森の中のおやじ
赤羽末吉―気迫の演出家
ビネッテ・シュレーダー―吸い込まれてゆく心地よさ
ジョン・バーニンガム―仏頂面の向こうに
スタシス・エイドリゲヴィチュス―北国の森からやってきた熊
エンリケ・マルチネス―キューバの浜辺でまってるよ
瀬川康男―「草花の声を聞きたい」
いわさきちひろ―母親、画家、師匠、おしゃべり相手…
著者等紹介
松本猛[マツモトタケシ]
1951年、いわさきちひろ、松本善明の長男として東京に生まれる。1976年、東京芸術大学美術学部芸術学科を卒業。ちひろ没後3年目の1977年に世界最初の絵本美術館となる、いわさきちひろ絵本美術館(現ちひろ美術館・東京)を設立、副館長就任。1997年、安曇野ちひろ美術館を設立、館長就任、現在にいたる。世界中の優れた絵本原画作品の収集に力を注ぎ、ちひろ美術館の絵本原画コレクションは世界最大規模。2002年、長野県信濃美術館館長を兼務。(財)いわさきちひろ記念事業団理事、絵本学会理事、エリック・カール絵本美術館(アメリカ)名誉理事、安曇野アートライン推進協議会副会長。ブラチスラバ世界絵本原画展(BIB)(スロバキア)他、内外にわたって多くの絵本展の審査員を歴任
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