内容説明
21世紀を切り拓く運動の鍵を浮き彫りにした書き下ろし大作。上巻では、最低賃金制や「企業別労働組合」論争などの理論的検討のほか、三池闘争など1960年代までの数多くのたたかいを具体的に解明して、リストラへの反撃など今日的なたたかいに役立つ理論と経験を、新しい息吹で蘇らせる。
目次
第1期 占領下の「戦後改革」と労働運動(日本資本主義闘争と「戦後改革」の性格;労働運動の怒涛の前進と産別会議;「中道政権」の政策批判と二・一スト後の産別会議の運動 ほか)
第2期 旧サンフランシスコ体制下の労働運動―総評運動の「ニワトリからアヒルへ」の転換、その意義と限界(朝鮮戦争・サンフランシスコ体制への移行と総評運動;MSA協定と「平和恐慌」下の総評運動―「平和経済プラン闘争」と「地域ぐるみ」闘争、独立・平和・民主主義をめざす諸闘争;「企業別労働組合」と「総評賃金綱領」をめぐる闘争 ほか)
第3期 一九六〇年代―「高度経済成長」期と労働運動の新たな三潮流(社会主義協会・「構造改革」論者との三池闘争論争;「安保・三池」以後の労働運動にみる新しい方向―日炭高松、古河目尾、中小企業、全日自労など;「国民所得倍増計画」と「二重構造」解消論批判 ほか)
著者等紹介
戸木田嘉久[トキタヨシヒサ]
1924年福岡市生まれ。47年9月、九州大学法文学部経済学科卒業、同月、九州経済調査協会調査部員。48年11月から九州産業労働科学研究所事務局長。62年4月、立命館大学経済学部助教授、65年4月から89年3月まで同教授。89年12月から2000年7月まで労働運動総合研究所代表理事。現在、立命館大学名誉教授、労働運動総合研究所顧問
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