内容説明
爪がなく、飴ん棒のように丸くなった父の親指は、何を語りつづけていたのか?命の尊さと生をいとおしむ心情を、それを阻む者たちへの凛とした姿勢とともに綴る。反戦と平和の想いで太く貫かれた当意即妙の好エッセイ。
目次
父の親指
医療をさせないため?
日本も戦争状態
魯迅の「吶喊」
勉強しがいのある時代
医療人と患者の共同
大量の白ネズミ
猿ではなかった
凍傷実験
「死の商人」〔ほか〕
著者等紹介
高柳新[タカヤナギアラタ]
1939年生まれ。内科医。1967年東京医科歯科大学卒業。1968年東京・大田区の大田病院に勤務して、1983年大田病院院長を経て、現在、全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)名誉会長、NPO「いのちとくらし」研究所副理事長、中央社会保障推進協議会代表委員、平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(全国革新懇)代表世話人として活躍中。「命こそ宝」をモットーにして、国民の立場に立った医療の改革と、国民の命と健康を守る活動に従事
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