内容説明
ゆがんでるのは、ふるいにかけてる側!企業の「即戦力志向」は、実は日本経済にマイナス。就職難の背景を探り、その打開策と職業能力開発のあり方を考えれば、社会と自分に必要なものが見えてくる。
目次
第1章 就職活動の風景―実態と学生たちの思い
第2章 「厳選採用」「即戦力志向」?―企業の「能力」観はおかしくない?
第3章 学問を通して身につく力とは―若さの持つ可能性と大学の本来のあり方
第4章 キャリア形成と職業能力開発の課題―ヨーロッパ諸国と日本を比べながら
第5章 雇用拡大をめざして―政府が考えるべきこと
第6章 声をあげることの大切さ―ある運動が示したもの
第7章 就職した後の話―賃金や労働条件をめぐる権利の知識
著者等紹介
坂井希[サカイノゾミ]
1972年生まれ。東京大学教育学部卒。在学中、「就職難に泣き寝入りしない女子学生の会」初代代表をつとめる。現在は新聞記者として働く
伊藤彰男[イトウアキオ]
三重大学教育学部教授。社会教育・生涯学習論、高等教育論。1943年生まれ。名古屋大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学
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