新日本新書
万葉集 東歌・防人歌の心

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784406027793
  • NDC分類 911.12
  • Cコード C0291

内容説明

東国庶民の生活・労働から生まれた野性の愛の歌、国境警備に赴く防人たちの故郷・妻子への尽きせぬ想い。古代東方の歴史・社会のなかにくりひろげられる、もうひとつの万葉集の世界へいざなう。

目次

東歌の風景
真間の手児名の物語
入間道のうた―万葉植物イワイヅラをめぐって
東歌の性―カガイの歌として
あやにかなしき―東歌の愛情表現
東歌と防人歌―我が面の忘れむしだは
防人歌点描
ある防人の妻の歌―赤駒を山野に放し
武蔵国分寺と防人歌
万葉集晩景―大伴家持

著者等紹介

阪下圭八[サカシタケイハチ]
1927年東京生まれ。1962年鎌倉アカデミア文学科および法政大学文学部をへて、同大学院博士課程修了。1963年-1998年東京経済大学講師・助教授・教授。現在東京経済大学名誉教授。専攻は日本古代文学。主な著書に『日本の古代文学』(共著、新日本出版社)、『初期万葉』(平凡社)、『注釈万葉集〈選〉』(共著、有斐閣)、『ことばの散歩道―古事記からサラダ記念日まで』(朝日文庫)
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感想・レビュー

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夜間飛行

2
東歌は、直接的な表現ゆえにかえって想像をかき立てられる。例えば「馬柵(うませ)越し 麦食む駒の はつはつに 新肌触れし 児ろしかなしも」(「はつはつに」は「ほんのわずかに」の意)という歌‥‥ほんの少し肌を触れた彼女を思い出しているのだが、柵越しにちびちびと麦食む馬を見ながら、そんなことを考えている少年を思い浮かべると楽しくなる。蔓を引っぱって恋人をたぐり寄せる歌も印象に残った。同じ発想が百人一首にもあるが、万葉集だと本当に蔓を引っぱってる感じがする。それはきっと、彼女の腕を引っぱる感触そのものなんだろう。2012/12/30

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