内容説明
折しも八世紀後半、蝦夷の族長らが結束して政府軍と交戦を開始、動乱の時代にはいる東北・北海道。古代蝦夷の英雄たちの実像を追いながら、律令国家形成前後の多様な蝦夷社会にせまる。
目次
第1章 蝦夷アイヌ説と蝦夷日本人説をめぐって(蝦夷はアイヌなのか?;新井白石、本居宣長など江戸時代の蝦夷アイヌ説;石器時代人コロボックル説 ほか)
第2章 「エミシ」から「エゾ」へ(「エミシ」と「エゾ」;東国人を意味した「エミシ」―第一段階;「毛人」 ほか)
第3章 北日本の古代文化の変遷(縄文文化;縄文文化以後;東北地方南部以南 ほか)
第4章 蝦夷の社会はどのような社会だったのか(族長層の出現と末期古墳;古代蝦夷の「~村」;伊治公呰麻呂の乱 ほか)