内容説明
カンブリア紀の奇妙な動物たち―その多彩な進化と絶滅の謎に迫る!太古の海の怪物アノマロカリス、脊索動物につながるピカイアなど、遙かなる人間への源流をたずねる。
目次
第1章 化石は生きている(動物園と水族館―野生動物の保護;三葉虫のレリック―カブトガニ ほか)
第2章 カンブリア紀の大動物群(古生物学者ワルコットの生涯;バージェス動物群の発見 ほか)
第3章 最古の動物化石の発見(エディアカラ動物群発見のいきさつ;化石好きの少年の生涯 ほか)
第4章 動物のルーツを探る(後生動物の出現;生体における硬組織の発生 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
4
エディアカラ動物群についての詳細が書かれた数少ない本。孤立したヴェンド生物というイメージよりも、次の時代の生物との関連が強調されている。しかし……それでもトリプラキディウムは依然として系統不明! 時代は後ですが、コノドント動物の正体は、すでに確定したものと思っていましたが、どうもまだ異論もあるようですね。2013/10/17
惰性人
1
およそ10億年~5億年前の先カンブリア紀、突如として地球に現れ繁栄した奇妙なエディアカラ動物群など、動物のルーツをたどる本です。硬軟取り混ぜての解説はやや読みにくいところもありますが、先カンブリア紀の生命を分かりやすく解説した本書は貴重です。2010/06/28