内容説明
宇宙、生命、進化、人類史、科学論など、物質と運動、その認識の法則的発展を、広大な視野と透徹した洞察力で論じた労作。科学的自然観の確立へむけ執筆された未完の草稿群の中から、エンゲルスの思想の核心を示し、広範な読者にとりわけ興味深く有益な21編を精選して、独自に編集した古典選書版。訳者による詳細な注解・解説を付す。
目次
序論
『反デューリング論』の旧序文。弁証法について
弁証法
サルがヒトになることに労働はどう関与したか
心霊界での自然研究
覚え書きから(ビューヒナー;自然科学の弁証法;自然科学の発展形式は;因果性;神が…悪い取り扱いを受ける ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yutaro sata
12
三浦つとむさんを理解したくて手に取った一冊だが、見事に跳ね返された。難しい。どこかでも書きましたが、マルクス・エンゲルス関連は素直に入門書から入った方が良いでしょうという気がします。2022/05/07
上り下り澱
1
エンゲルスの自然科学哲学の書物。マルクスエンゲルスの社会科学に繋がる基礎の部分を構成しています。当時はリービッヒやダーウィンを含めた自然科学が大きく発展した時代です。自然科学は常に自然哲学と共にあります。エンゲルスが世相の自然科学をどうとらえたかが分かる書物です。2013/12/06
yo yoshimata
1
再読。何年ぶりだろ。2013/08/16