出版社内容情報
ノンフィクション 小学生・高学年から
──海くんは、わたしのかわいい弟です。一歳七ヶ月のときに事故にあい、ご飯を食べることも、つばを飲み込むことも、自分で体を動かすこともできません。けれど、朝、海くんにほんの少し語りかけるだけで、なんだか不思議なパワーがわいてくるのです。──高校二年生の著者が、超重度障害児の弟・海くんとの日々を通し、命の輝きを問いかけます。
全国学校図書館協議会選定図書、日本図書館協会選定図書
内容説明
生きていること、朝を迎えられることの素晴らしさを知っていますか?超重度障害児の弟、海くんと暮らすこで、理乃さんは気づきました。この本は、そんな理乃さんからの“心の贈り物”です。
目次
1 事故八年前のあの日
2 海くんの一日
3 おにいちゃんと仲良し
4 海くんの楽しみ
5 おかあさんは太陽
6 海くんのお風呂
7 家族を支えるおとうさん
8 家族旅行
9 みんなでつくる家族新聞
10 海くんからのメッセージ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
21
高校2年生の女の子が書いた本だった。題名に誘われて図書室で手に取った。すぐ文章に引き込まれ、温かな感動に包まれた。何という家族の包容力なのだろう!保育園で、水を張った洗濯機に落ちて超重度障害児になった海くん。人間の幸せ、心の強さ、温かさを考えさせられた。著者の西原さんの物の見方、考え方の素晴らしさにも圧倒された。2017/12/26
てんちゃん
2
超重度障害児の海くんと家族の生活を姉の視点から綴った本。私も重度障害児のお子さんとご縁がありましたが、ご本人と家族には教えられることばかりでした。今の時代、生きる意味を見失うことありませんか?生きることの本当の意味を海くんは教えてくれます。発行されてから15年もたっているので心配になってホームページを探してみたら…海くん、元気にいました!もう25才でしょうか。女の子とデート?したり、ワンちゃんと外出したり、幸せそうな海くんがいました♪大きくなった海くんと会えて、私も嬉しかったです♪2014/06/23