内容説明
戦後民主主義を作家的信条としつつ、つねに文壇の先端を走りつづける大江健三郎の人間観の葛藤と思想的推移を、緻密な作品分析を通して浮かびあがらせる本格的な作家論。
目次
1 出発点―戦後派文学の後継者
2 短篇集『死者の奢り』
3 『芽むしり仔撃ち』
4 『見るまえに跳べ』と『われらの時代』
5 「セヴンティーン」一部・二部
6 中期作品の課題―実存主義と戦後民主主義の結合
7 『個人的な体験』から『ピンチランナー調書』まで
8 『同時代ゲーム』
9 『小説の方法』
10 『「雨の木」を聴く女たち』と『新しい人よ眼ざめよ』
11 『懐かしい年への手紙』
12 『燃えあがる緑の木』三部作
-
- 和書
- 夢みる葦笛 光文社文庫