内容説明
「ポスト冷戦」の名のもとに、日本の反動的強権国家づくりを企てる支配層の最高戦略とその仕掛人を追及。「冷戦」とは何かを歴史的に検証しつつ、アメリカ世界戦略と日米安保の危険な実態に迫る。
目次
第1部 「冷戦が終わり保革対立は消滅した」という議論は国民をどこへ導くか(首をかしげたくなるほどの不可思議さ;どれほど横行しているか;国民を危険な政治の方向に駆り立てるもの ほか)
第2部 「冷戦」は終わったか(なぜ「冷戦が終わった」といえば反動的思想攻勢に有効なのか;歴史的文脈のなかの「冷戦」ということば;「冷戦」第一弾の「トルーマン・ドクトリン」の真相;世界戦略のなかでの米ソ関係の推移 ほか)
第3部 ソ連崩壊後のアメリカの「冷戦」戦略(「冷戦終結」論では説明しえない現在のアメリカ「冷戦」戦略;クリントン大統領の政治信条と「冷戦」戦略の継続;海外への軍事力緊急投入態勢;アメリカの今日の核兵器固執政策 ほか)