内容説明
近代日本の黎明期から第一次大戦へとすすむ時代の矛盾と対峙し、孤立をも恐れなかった知識人としての苦闘と、そのスケールの大きな文学世界。新しい漱石像を、長年の研究をふまえて彫りあげる。
目次
序 漱石像の転換
1 維新「革命」の渦中に生まれて
2 英国留学と「自己本位」―東洋=日本人の自覚
3 日露戦争と作家の誕生
4 文学を生命とする道
5 新聞小説作家として
6 「冬の時代」に
7 新しい時代の潮流―青年への期待
おわりに
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- 和書
- 財産権と損失補償