内容説明
君臨する巨大企業の90年代戦略と労働者支配の実態。「内需ブーム」による大幅な収益拡大の陰で進行する海外現地生産の本格稼動。国内生産現場の恐るべき実態、下請企業の動向、地域支配の現状など、トヨタ・グループの戦略展開を生々しくとらえ、その民主的規制の方向をさぐる。
目次
1 わが国自動車産業の動向と労資関係(円高・「構造調整」下の自動車産業;「産業構造調整」と自動車産業の労資関係―トヨタ・グループの場合を中心に)
2 トヨタ・グループにみる円高下の職場実態と下請企業(トヨタにおける「合理化」と職場の状態;トヨタ下請企業の動向と実態;トヨタ下請企業労働者の実態)
3 トヨタの経営戦略と産業「空洞化」(トヨタ経営の歴史的展開;トヨタ経営戦略の新展開と「合理化」の現局面;トヨタ・グループの海外進出と地域経済)
4 トヨタ・グループに対する民主的規制(トヨタ・グループに対する民主的規制のために)