内容説明
「はんなり」は花が匂い出るように愛らしくほのかな美しさ、「ほっこり」はこころよい疲れのこと。心と心とのふれあい、いとなみの中から生まれる愛のあることばです。人間の歴史、文化、生活をみつめる確かな目とあたたかさで女の魅力を、くらしと平和への思いを語ります。京都の四季折々の美しさがつたわってくる味わい深い随想集。
目次
はんなり ほっこり(女の力と社会と;幼稚園からのおべんとう;女の友情;女のことば;暮らしの中の物思い)
くらしと社会(さまよえる老人;夫を語る妻;ああ裏ごし;あれこれ京女お忙し;国家秘密法とは何?)
生きる(ひそかなる友;団欒なき家庭;非行のエネルギー;青春なればこそ)
ことば(女とことば―女にとっての「お前」;誰がために敬語はある;「おい」の世界;女たちのことばを;新しい字にむかう;辞書の課題―女性史的視野から;愛することは話すこと;ことばの美しさの条件)