内容説明
ニューサイエンスは、全体としては、科学をうたいながら科学を否定し、非合理主義・神秘主義を説くところに特徴があります。もともとアメリカでニューエイジ科学運動としてはじまり、近代科学と東洋思想を結びつけたと称するこの思想潮流の特質と役割は何でしょうか。また、超能力・オカルトや神秘主義をどうみたらいいのでしょうか。本書は、これらについて科学的社会主義の立場から執筆された諸論文を収録しました。
目次
ニューサイエンスとは何か、それをどうみるか(鶴尾功)
非科学への“死”のダイビング―「ニュー・サイエンス」論の内包する思想的特質(北村実)
ニューエイジ科学運動とは何か(藤井陽一郎)
青年を非合理・反科学にみちびくもの―「ニューアカデミズム」「ニューサイエンス」論批判(北村実)
近代以前への逆行―流行する“ニューサイエンス”(鶴尾功)
ライアル・ワトソン著『生命潮流』をどう読むか(鶴尾功)
非合理主義と科学の立場―オカルトの流行に関連して(宮原将平)
超自然現象と科学の立場―最近のオカルト・ブームと非合理的思考(北村実)
オカルト、神秘主義と科学―近代科学の唯物論的基礎が超能力を否定する(鶴尾功)
オカルト、超能力と現代科学との対立(鶴尾功)
超能力ブームと心理学の立場(横山明)