内容説明
画家ピカソについては多くのことが語られ、多くの神話がつくられてきた。偽造、歪曲がピカソについても行われてきたし、いまも行われている。しかし、人間ピカソの姿が明らかになり、彼の生涯の諸段階とその芸術の展開との関係が明らかになるにつれて、彼の芸術とその意義はもっと明らかになるであろう。ピカソについての長いあいだの作り話は力を失い、人びとは「ゲルニカ」と「鳩」の画家ピカソが、自分たちと無縁でないことを感じ取るであろう。
目次
序 「神話」を超えて
マラガからラコルーニャへ
世紀末のバルセロナ
青の時代
バラ色の時代
ガートルード・スタインの肖像
アヴィニヨンの娘たち
キュビスムの時代
新古典主義の大女たち
シュルレアリスムとピカソ
ミノトール
スペイン戦争とゲルニカの誕生
第二次世界大戦中のピカソ
パリの解放と平和の探求
フランソワーズ・ジローと子供たちと
戦争と平和
ジャックリーヌ・ロックと「カリフォルニー」荘
アヴィニヨンにおけるピカソ展
ピカソ生誕90年
永遠の若者
ピカソの死
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