新日本文庫<br> 一九三二年の春/刻々/小祝の一家/乳房

新日本文庫
一九三二年の春/刻々/小祝の一家/乳房

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  • サイズ 文庫判/ページ数 227p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784406002905
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふくまる

13
『乳房』のみ。無産者託児所の主任保母であるひろ子が主人公。バス会社労組のストライキへの関与によって、同僚であるタミノがオルグ(と見せかけてはめられた)され、託児所にまで特高の手が伸びてくるいきさつが描かれている。特に戦前戦中における女性活動家の中では、母になることが自らの立場を大きく変えてしまう…と、一般人よりも深く捉えられていたのではないかと思う。乳房というタイトルには活動家・女としての一面と自らに母性を見出そうとする別の一面の間にある葛藤、苦しみ、怒りなど複雑な感情が込められているのではないか。2015/11/12

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