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内容説明
不安、恐怖、叫び、そして希望。圧倒的な収録作品数で作品世界の全貌に迫る究極の一冊。
目次
1 若き日の苦闘
2 生命のフリーズと名作群
3 ノルウェーへの帰還と円熟
4 版画の作品群
1 ~ 1件/全1件
- 評価
K’s本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
38
絵が多く、文章が少なめです。それはムンクの世界を読者が絵と、画家の最低限のプロフィールを知り構築することだと言っているのでしょう。芸術家は作品をもってその命だと思うのです。そしてすぐれた芸術家は作品にあいまいさをのこします。そのあいまいさはすなわち空間となり、鑑賞者は想像の翼を広げるのです。もちろん芸術家個人の性格や時代背景を知ることは芸術家の命である作品の理解とその世界の構築に有用です。しかし行き過ぎると変圧がかかり、作品鑑賞の妨げとなります。絵を存分に眺めて少し歪んだムンクの空間に想像の翼を広げます。2018/10/27
mai
38
10月のムンク展の予習に読みました。あまり詳しくは知らなかったのですが、惹き込まれる絵が多々ありよかったです。表紙の「マドンナ」や「自画像」もよかった。2018/05/11
アリ子
21
上野のムンク展に行ったのいつだっけと思ったのがきっかけで手に取りました。2007年でした。当時印象に残った、「接吻」とか「死臭」とか思い出しました。「叫び」から想像できる通り個性が光る絵ばかり。初期の絵も素敵。2016/10/18
bibi
10
ムンクと言えば、なんと言っても「叫び」 絵文字になっているのも、これからだよね~。自作を語る画文集になっている。 まさに「生と死と愛」を表現しているムンク。 絵から感じる哀しみ、哀悼、慈しみ…は、ムンクの生い立ちから生まれたものなんだな。 晩年の装飾壁画は、それまでとまた異なり、「太陽」は、すごく美しい。 なんだか「叫び」や「不安」と真逆な感じがした。2017/05/31
みけのすずね
9
ムンクは現実を描こうとしたのではなく、イメージをいかに「表現」するかで苦闘していた。「個々の作品が響き合い、共鳴する一続きの壁面として提示し、さらに、それが、4つのセクション、4楽章の交響曲として響き渡る空間を作り上げた」生命のフリーズ、体感してみたい。2013/01/27