新人物文庫
信長の子―覇王の血を継ぐ36人の謎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784404042446
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0121

内容説明

織田信長には確認できるだけでも二十七人の子供がいた。未確認の子供や養女を含めると、その数三十六人にも達する。本能寺の変で父に殉じた嫡男信忠、豊臣政権・徳川政権をたくみに生き抜き、明治までその血筋を残した二男信雄のほか、秀吉の後継者として将来を嘱望された四男秀勝や、関ヶ原の戦いに出陣した七男信高など―覇王信長が追い求めた天下統一へ野望を引き継いだ秀吉、家康の活躍の裏で、本来なら父の遺志を継ぐべき子供たちは何をしていたのか。知られざる彼らの人生を追う。

目次

第1章 覇王の後継者たち(織田信忠―天下人とその後継者の「対立と和解」の謎;織田信雄―信長・秀吉・家康の時代を生き抜いた波瀾の生涯;織田信孝―秀吉の天下簒奪に対抗した信長「三男」の誇り)
第2章 秀吉・家康に翻弄された息子たち(羽柴秀勝―秀吉の後継者となった青年武将の早すぎた死;織田勝長―本能寺の変で兄に殉じた信長のもう一人の息子;織田信秀―自らの祖父と同じ名を持つ母親不詳の六男;織田信高―関ケ原合戦に参戦し織田の家名を残した七男;その他の息子たち―信長の晩年に生を得た謎の息子たち)
第3章 「信長の娘」として生を受けた姫君たち(徳姫(徳川信康室)―あまりにももろかった徳川・織田家協定の礎
冬姫(蒲生氏郷室)―将来を嘱望された外様家臣への異例の輿入れ
永姫(前田利長室)―嫁ぎ先の前田家の安泰を願った清らかな生涯
報恩院(丹羽長重室)―波瀾万丈の夫と添い遂げた信長の最長命の娘
三の丸殿(豊臣秀吉室)―信長の娘に施した天下人秀吉の配慮と計算
その他の娘たち―信長の娘たちは「運命にもてあそばれ」た存在?)
第4章 伝説上の子供・養女とその後の子孫たち(信長の「幻」の子供たち―検証・実在不確かな9人の子供たち;信長の養女たち―政略のためだけに養女となった彼女たちの運命;江戸大名織田家の系譜―太平の世に受け継がれた覇王の血脈)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maito/まいと

19
織田信長の子供を、実在が危ぶまれている者を含めて(なんと一人一人)徹底解剖。かなりの意欲作であり、天下人目前まで近づいた一族の末が、どこに行き着いたのか、それを追うことのできる貴重な一冊である。その他にも信長の女性観や、正室・側室の実態についての解説など、史料から読み解いた、リアルな信長像が感じ取れる内容も含まれている。信長以上の傑物を生み出すこと無く、歴史の表舞台から姿を消していった織田一族だが、この本を読むと、不思議と収まるところに収まったように感じる・・・2012/09/23

たくのみ

13
天下布武の王・信長。だが、二代目になれるのは一人だけ。みにくい後継争いもあれば、人質として悲しい最期もあり、魔王の子供たちも大変だったのだ。その36人の子供や縁者たちのその後を「史実」中心に追ったエピソード集。もちろん、「へうげもの」とのタイアップもなければ、スケート選手となった子孫も出てこない。研究者じゃないとこれはつらいかも。2015/04/13

getsuki

5
意外と子沢山だった信長の子供たちの生涯を纏めた一冊。確定していない子女も多く、この辺りは創作の余地がありそう。2014/01/16

いもせやま

4
天下統一目前で死去した信長の、数多くの子供たちの「その後」をまとめた一冊。信長の子供というと、信忠、信雄、信孝の三兄弟と、徳川に嫁いだ五徳姫や、蒲生氏郷の嫁なんかが有名ですが、36人という多さには驚きます。勿論、現代とは感覚が違うので信長自身も子供全員を把握していなかったと思いますが。読後の感想では、無能と言われつつも、「織田家」を存続させた次男信雄の凄さが伝わりました。やはり戦国武将の最大目標は、天下統一ではなく、家の存続が第一ですから。2014/01/07

なつき

4
36名の子・・・。戦国一の子沢山って誰なんだろう?信長以上の大名っているのかしら。織田家がどんなふうに他家と繋がっていたのか、つながろうとしていたのかが縁戚関係からわかるかもしれない。でも、読んでるうちに誰が誰やら状態になってしまいました。2013/08/30

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