内容説明
織田信長には確認できるだけでも二十七人の子供がいた。未確認の子供や養女を含めると、その数三十六人にも達する。本能寺の変で父に殉じた嫡男信忠、豊臣政権・徳川政権をたくみに生き抜き、明治までその血筋を残した二男信雄のほか、秀吉の後継者として将来を嘱望された四男秀勝や、関ヶ原の戦いに出陣した七男信高など―覇王信長が追い求めた天下統一へ野望を引き継いだ秀吉、家康の活躍の裏で、本来なら父の遺志を継ぐべき子供たちは何をしていたのか。知られざる彼らの人生を追う。
目次
第1章 覇王の後継者たち(織田信忠―天下人とその後継者の「対立と和解」の謎;織田信雄―信長・秀吉・家康の時代を生き抜いた波瀾の生涯;織田信孝―秀吉の天下簒奪に対抗した信長「三男」の誇り)
第2章 秀吉・家康に翻弄された息子たち(羽柴秀勝―秀吉の後継者となった青年武将の早すぎた死;織田勝長―本能寺の変で兄に殉じた信長のもう一人の息子;織田信秀―自らの祖父と同じ名を持つ母親不詳の六男;織田信高―関ケ原合戦に参戦し織田の家名を残した七男;その他の息子たち―信長の晩年に生を得た謎の息子たち)
第3章 「信長の娘」として生を受けた姫君たち(徳姫(徳川信康室)―あまりにももろかった徳川・織田家協定の礎
冬姫(蒲生氏郷室)―将来を嘱望された外様家臣への異例の輿入れ
永姫(前田利長室)―嫁ぎ先の前田家の安泰を願った清らかな生涯
報恩院(丹羽長重室)―波瀾万丈の夫と添い遂げた信長の最長命の娘
三の丸殿(豊臣秀吉室)―信長の娘に施した天下人秀吉の配慮と計算
その他の娘たち―信長の娘たちは「運命にもてあそばれ」た存在?)
第4章 伝説上の子供・養女とその後の子孫たち(信長の「幻」の子供たち―検証・実在不確かな9人の子供たち;信長の養女たち―政略のためだけに養女となった彼女たちの運命;江戸大名織田家の系譜―太平の世に受け継がれた覇王の血脈)
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