内容説明
もともとは前漢の時代の中国で誕生した元号。その制度は、中国王朝の影響を受けた地域にも広がり、日本でも採用されるようになった。現在、それらの地域で元号を使用しているのは日本だけ。元号は、日本というものを語る上で欠かすことのできない存在といっていい。「明治維新」「寛政の改革」「応仁の乱」「大化の改革」など、歴史の一大事には必ず元号が添えられる。「昭和」や「大正」を冠した企業も多く、日本人の生活に完全に溶け込んでいる。それだけに元号にまつわる話は、実に面白い。本書では、「平成」から「大化」まで時代をさかのぼり、由来やその時代の出来事などを紹介していく。
目次
近・現代編
江戸時代編
室町・安土桃山時代編
南北朝時代編
鎌倉時代編
平安時代編
飛鳥・奈良時代編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
a43
8
元号関係ないのですが、「わどうかいちん」て主流じゃないのですね。「わどうかいほう」とフリガナが振っていて、「?」となった。、恥ずかし。 地域差??郷土館の解説員同士も「わどうかいちん」で通じた気が。2019/04/02
さとまる
1
平成から大化まで遡って、各年号の改元年月日、出典(どの漢籍のどの文章をもとに誰が勘申したかというところまで)、元号期間中の天皇を一覧できる。特に出典の情報はいままで知らなかったので一覧できるのは便利。ただし本文の内容については少し要注意。最新の研究成果が反映されていない「通説」で書かれていたり、誤字脱字が多かったり。2019/06/01
ふみ乃や文屋
0
「この元号、由来の典籍はなんだったっけ?」と思うことがあるので、書店で見かけて購入。平成から大化まで遡る。本格的に知りたいなら別の書物を当たるべきですし、この書は簡易的に知りたい人向けだと思います。この書から、中国の原典に興味関心を移し、知識を深めていくのもよろしかろうと存じます。2016/12/07
たかむら
0
日本史でならう事件などの名勝にもなっている元号。その一覧が載っている。日本史の通史などでは過去から現在へ向かって進んでくるが、本書は現在から過去へ向かっていくので、何か事件などが起こった結果から原因へと進むことができるのが良かった。 ただ、何人かで執筆しているようで、記述内容に矛盾(つじつまが合わなかったり、そもそもの記載内容が違っていたり)が見つかる。全体を通した内容の確認がされていないので、残念。2013/07/24
megu
0
他の歴史関係の書籍でよく目にする「元号」。今までは意味も解らずにいたがこの本のおかげで少し理解することができた。できるなら元号の元となった漢文の読み下し文を書いていてくれると助かったんですけど・・。2012/09/04
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