新人物文庫<br> 老荘思想がよくわかる本

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新人物文庫
老荘思想がよくわかる本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784404041302
  • NDC分類 124.22
  • Cコード C0110

内容説明

「足るを知り、これで十分だと満足する」「老荘」の教えからいまの自分のあり方を考える。

目次

第1部 老荘思想とは?(老荘と儒教;老荘思想と現代社会の関わり)
第2部 『老子』を読む(老〓(たん)と『老子』
「道」の思想
処世の思想
政治の思想)
第3部 『荘子』を読む(荘周と『荘子』;逍遙遊;斉物論)

著者等紹介

金谷治[カナヤオサム]
1920年、三重県生まれ。1944年、東北大学法文学部卒業。元追手門学院大学名誉教授、元東北大学名誉教授。文学博士。2006年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ピンガペンギン

23
紙書籍の値段が高騰しているので電子版で。カルチャーセンターでの講座の内容がもとで、柔らかい語り口調で教えてくれる。古典なので、道しるべとなってくれる人が必要だ。この金谷先生(1920-2006)の語り口は、魅力的で説得力あるものだと感じた。老子は「自然界の一物として、無知無欲になってその本質にたちかえることが人間の幸せである」と考えた。「無知」に、すでに心理的に抵抗感はあり。荘子は読み物として一級品の面白さ。ただ読んでいるうちに、生きていくうえでこの考え方は役に立つだろうか?という独り言も。→2024/07/17

aiken

16
2014年の本。老荘思想の基本的なところを話ことばで書かれた本。たいへんわかりやすく、これから読み下し文やもっと詳細な解説本が読みたくなった。「無用の用」、「胡蝶の夢」など有名な話も分かりやすく解説してくれている。いいオジサンにとっては達観の極みというところで、仙人を目指す者にとってこの上なく心地よかった。「道(タオ)」の世界をもっと知りたくなり、東洋哲学の先見性にますます感服する。目指せ大鵬、一飛び九万里。空も海もまっ青だ。が、同時に、こうやってたから東洋の自然哲学はお留守になったのかなあとも感じた。2022/02/16

大先生

12
岩波文庫の「論語」なども書かれている金谷先生による老荘思想の解説です。カルチャーセンターで話した内容を文字起こしして手直ししたものなので、内容の重複などはありますが読みやすい。老子・荘子の思想は自然思想。 「自然に帰れ」と言ったルソーの思想を先どりしている趣きがあって、人間の作りあげる文化についての自己反省がそこにある。「荘子」は超越的であって、宗教的な意味が非常に強いけれども、「老子」は世俗的な関心が強くてそれだけに政治的。やっぱり、今の人類に必要なのは老荘思想だと思います。足るを知れ2025/06/20

かわかみ

7
儒教が社会的な存在である人間の処世に焦点を当てているのに対して、老子と荘子は人間をより根源的な自然との関わりで考える自然思想に他ならないとまず指摘されている。言われてみれば、そのとおりである。荘子が壮大なイメージを用いながら脱俗の高邁な境地に誘うのに対して、老子は理屈っぽく柔弱を強調しながら現実への関心を失わない違いがあるともいう。これもなるほどと思う。また、荘子という書の成立は意外と古くて、従来考えられていたよりも老子の成立した時期に近いと今では考えられているそうだ。老荘思想について啓発された。2025/06/28

キリ

3
裏道の思想と書かれている通り、表芸である儒家思想とセットで扱わないとダメな感じがする。それとは別に道教とのつながりをもう少し把握したい。2014/11/18

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