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内容説明
空前絶後。名作160作品を集めた究極の一冊。
目次
1 若き日の絵画
2 物語と寓意の絵画
3 風景の絵画
4 美女たちの肖像画
5 素描と習作
クリムト、絵画の錬金術師(平松洋)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
78
ウィーンで活躍した画家・クリムトの作品をジャンルやテーマごとに分けてその生涯とともに紹介する本。最近読んだ「迷宮美術館」で「接吻」を知りに心惹かれていたら図書館で目に留まった感じ。肖像画は描かれた年代によって画風の変化がわかりやすく興味深い。普段東山魁夷さんの作品を好んで見るせいか風景画に心惹かれる。なかでも「キリスト十字架像のある農家の庭」をパッと見で好きな感じ!と思ったのに戦火によって消失しているという事実にショックを受けた。それでも残っていたカラー写真でこうして作品を知ることができたのは良かった。2015/12/02
ミカ
36
【図書館】何も借りるつもりなかったのに、本に呼ばれた気がして、気付いたら手に取ってた。表紙の作品もそうだけれど、クリムトの作品の女性は官能的で魅力的。エジプトと日本の美術が融合されたような、クリムトならではの画風に引き寄せられました。 西加奈子さん著【漁港の肉子ちゃん】の表紙はクリムトのダナエを模写しているのかな?見た時思わず「あっ!」と声が出ました。笑2015/11/05
姉勤
35
確かに金泥と岩絵具の淡い斑(ムラ)の日本画的印象は前からあった。女性以外をモチーフにした作品が稀なクリムト。見ている側がそうだから淫蕩に見えるのか、否、モデルの本質を描いているのか。その双方なのか、どちらでもないのか。肌の表現に、絵画では本質を超えられない諦めと、少しでも近づきたい、実体を留めたい妄執にも似た切磋琢磨を感じる。その思いはわかる。一方、印象派的風景画は色覚テストの様に見える。2023/11/25
にく9
17
クリムトの作品といえば「接吻」、他、金色のギラギラした絵、官能的な女性の姿を描いたものが多いイメージだったけれど、時代によって作風が全然違うんだなー。オーストリアまで見に行くのは大変だな。。でも見てみたいな。日本でやらないかな。2018/02/04
春ドーナツ
10
クリムトさんと言うと、「金ぴか」のイメージが強いけれど、点描のような風景画や、オーソドックスな肖像画も描かれていたことを知る。「ヘレーネ・クリムトの肖像」を観ていると、カーソン・マッカラーズさんを彷彿とさせるものがある。「メーダ・プリマヴェージの肖像」は「金ぴか」への過渡期のような印象を受けるけれど、とてもチャーミングで大好きです。やっぱり「ダナエ」だよな、その官能性から目が離せない。目の保養となりました。2017/07/29