象徴天皇の源流―権威と権力を分離した日本的王制

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  • サイズ A5判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784404041227
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0021

内容説明

天皇親政が失敗した理由―世界史上類を見ない、共存共栄の王統。平安・鎌倉期から読み解く象徴天皇史。

目次

第1章 皇位継承の安定装置
第2章 権威と権力の分離
第3章 執政五職の成立
第4章 天皇権威の絶対化
第5章 院政への傾斜
第6章 武家・寺社の台頭と天皇家
第7章 太上天皇挙兵

著者等紹介

今谷明[イマタニアキラ]
1942年生まれ。京都府出身。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。日本中世政治史専攻。文学博士。現在、帝京大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

軍縮地球市民shinshin

5
天皇は早くから権威と権力が分離し、天皇自ら政治を執ることは古来希であった。本書は中世史専攻の著者が、桓武帝まで遡って「象徴天皇」の源流を解き明かす試みである。したがって奈良・平安を中心とした時代の話である。こういう大きなテーマを掲げた本は最近見られないのでなかなか面白かった。室町の足利義満の頃が最も天皇の権威が低下した時代で、戦国大名が天皇の名で停戦命令を出したおかげで戦国期が権威が上昇したとの指摘は面白い。2015/12/14

Teo

1
日本が中世以降に天皇=権威・将軍=権力の分立した国家である事は日本人にならよく知られた話であるが、その分立がいつ何を契機にどうやって進んで行ったのかを平安期から追って行くもの。平安期のこの様な本は多くないので非常に面白かった。2012/03/12

メルセ・ひすい

1
15-141★5 日本における象徴天皇制の源を平安時代のなかに捉える。権威と権力の分離がどのような過程を経て行われたのかを跡付け、中世武家時代 平安時代につぎつぎと精緻な執政機関が構築され、天皇は全く「何もしなくても」太政官政治が回転するようになっていた。皇位継承の安定装置。中国式皇帝、平安中期の「象徴天皇制」がいかに継承されたかを読み解く。中世天皇論権威の著者による天皇史の決定版。2012/03/02

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