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新「関ヶ原合戦」論―定説を履す史上最大の戦いの真実

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784404039927
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0021

内容説明

慶長五年(一六〇〇)九月十五日、全国を二分して数万の大軍同士が激突した。“天下分け目の関ヶ原合戦”である。毛利・石田連合軍VS家康主導軍の戦いの全体像について、これまで通説とされていた歴史理解は、徳川幕府によって操作され、更にそれを明治期の参謀本部が採用したことにより権威付けられたものだった。こうした事実を踏まえ、虚心に当時の史料のみから、あらためて「関ヶ原合戦」の実像を再構築しようというのが本書である。

目次

第1章 関ヶ原の戦いへの経過(関ヶ原の戦いの本質とは;東軍・西軍という区分への疑問 ほか)
第2章 直江状についての新解釈(直江状とは何か;直江状の内容 ほか)
第3章 石田・毛利連合政権の成立(石田・毛利連合政権の成立;論拠(一)豊臣秀頼を直接推戴 ほか)
第4章 石田三成の軍事戦略と戦後の構想(石田三成による戦後の関東支配構想;上杉景勝に関東への出陣を要請 ほか)
第5章 関ヶ原の決戦当日の状況と敗因論(小早川秀秋はなぜ松尾山城に入城したのか;関ヶ原決戦当日の状況(一)―大垣から関ヶ原へ ほか)

著者等紹介

白峰旬[シラミネジュン]
1960年、三重県四日市市に生まれる。1985年、上智大学大学院文学研究科博士前期課程修了。1998年、名古屋大学にて博士(歴史学)の学位取得。2003年、別府大学文学部助教授。2009年、別府大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ASnowyHeron

25
一般的に言われていることを自分も史実だと思っていたが、こうも違うものだったのか、と思いながら読み進めた。歴史の評価の難しさを改めて感じる。直江状の考察もおもしろかった。2017/07/30

美代子

2
こういうのを待ってた!通説を穿って歴史を読む楽しさがわかる。わかりやすく読みやすい! これを深くしたのが、去年発売された敗者の日本史石田三成かなと思う。 三成再評価してほしい2014/04/16

MORITA

1
定説と思われているものが如何に思い込まされているものか。歴史は勝者が作るものとは言うものの、東軍メガネが単なる面白ネタでは無いところに歴史の面白さがある。徳川家康が全てを見通していたわけではないことは徐々に浸透してきている気がするが、関ヶ原前夜の徳川家康は豊臣公儀から排除され、政治的・軍事的正統性を失ったまま、家康シンパの諸将を引き連れているだけの零落した存在であったなどとは、これまでの史観からは出てこないものであっただろう。2017/11/28

於間抜新吾

1
大阪夏の陣まで、じつは豊臣と徳川との二つの公儀が存在していた、という歴史の検証結果は、権力移行期にあって、幕末もそうであったのだから、受け入れやすい。結局、歴史は勝ったものからの語りだけが、事実になってしまう、というせつない現実を学ぶことができた。2017/09/27

駒場

1
小説や大河で関ヶ原のおおまかな流れを知っている人が、関ヶ原合戦は本当はどんなものだったのかを知る入門の本としては読みやすくてとても良いと思う。毛利・石田の公儀連合政権に関してや三成の戦後構想についてまとめられていたのは良かったけれど、もう少し毛利にも言及して欲しかった2011/06/17

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