内容説明
エルサレムは、どれだけ血を欲するのか?ふたつの進行が繰り広げた死闘。エルサレムをめぐるキリスト教とイスラームの戦い。
目次
第1部 十字軍結成(ビザンツ帝国の危機;クレルモン教会会議;民衆十字軍;第一回十字軍;十字軍国家の誕生;シリアの混迷;十字軍国家の繁栄)
第2部 二人の英雄(エデッサ陥落;第二回十字軍;ヌールッディーン;サラーフッディーン;エルサレム奪還;エルサレム王国の動揺;第三回十字軍)
第3部 拡大する十字軍(第四回十字軍;ジャン・ド・ブリエンヌ;フリードリヒ二世;聖王出陣;モンゴル襲来;聖王二度目の十字軍;マムルーク朝の興隆;十字軍国家の滅亡)
第4部 十字軍の終焉(コンスタンティノープル陥落;グラナダ攻略;ロードス島攻防戦;レパントの海戦)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あなほりふくろう
12
写真やカラー図など非常に充実して、通しでおさらいのつもりでざっくり眺めたけどちょうど良かった。2013/07/28
刳森伸一
4
十字軍の概説書。絵や地図が豊富で素人でも容易に読める。全史というには薄い本だが、第1次十字軍だけでない全体像が分かりやすく提示されているのが良い。2021/09/25
nizimasu
4
他の人の感想にもあったけど、歴史的に時代を追って紹介しているのですが、書き手によって教皇側とイスラム側の立ち位置が変わることがままあり、ちょっと読みづらい点はマイナス。ただ、それぞれの十字軍での闘いについて紙面を割いているので、当時のカトリック国家の集合離散ぶりというのがよくわかるのは、知りたかった部分なのでこれはアリかな。全般的に登場人物多めなので世界史初心者には敷居が高かったです2014/02/16
ラグエル
4
カラー図版が多くて見目よい。暴力を、宗教と芸術で賛美した。「エルサレムは宗教的対立の場とされる。……しかし、長い歴史の中で紛争対立の時期は長いものではない。現在において対立しているからといって、宗教紛争の地という認識が生まれているとすれば、非常に残念だ」全くです。パレスチナ人とユダヤ人が平和的に共存していて当たり前だった時期も、我々は知るべきです。そして、この著者、文章がよみづらくて非常に残念だ。誤った認識が生まれるのとおなじくらい、残念だ。2011/07/08
中島直人
2
(図書館)読了2021/03/06