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新人物文庫
日本と朝鮮はなぜ一つの国にならなかったのか―聖徳太子の野望と加耶諸国をめぐる謎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784404039040
  • NDC分類 221.036
  • Cコード C0121

内容説明

弥生時代から、日本列島と朝鮮半島南端部とは共通の文化を保有していた。それが、なぜ一つの国としてまとまらなかったのであろうか。朝鮮半島南端部は、六世紀まで小国分立の状態におかれていた。一般に「加耶」とよばれた小国群は、七世紀に朝鮮半島を統一した新羅に併呑され滅ぶが、日本の古代文化は、われわれの想像する以上に深く加耶文化の影響をうけてきた。そしてその影響から離脱し、東アジア世界のなかで独自の国家づくりをめざしたのが聖徳太子である。幻の加耶諸国をめぐる古代日本と朝鮮諸国との交流と確執の歴史に秘められた野望と謎に迫る。

目次

序にかえて 加耶は日本のふるさと
第1章 幻の加野諸国
第2章 なぜ日本と朝鮮は別の国になったのか
第3章 加耶諸国の分裂と加耶系日本人
第4章 失われた、朝鮮半島の日本の利益
第5章 聖徳太子の登場
第6章 野望をもった聖徳太子
第7章 日本と朝鮮半島の決別

著者等紹介

武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。文学博士。現在、明治学院大学教授。専攻は日本史・歴史哲学。古代史を中心に、日本の思想・文化について歴史哲学的な観点から世界史的視点で研究を進め、広範な分野にわたる執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

18
朝鮮古代史は知らないのでなかなか面白かったです。しかし当時の日本が頻繁に朝鮮に渡海して関与できた武力はどこから生まれたのかはわからなかったです。文化の捉え方は面白かったです。2024/04/18

ヒトコ

1
学校で習った古代史の外交問題といえば、魏志倭人伝の卑弥呼と聖徳太子の「日出る処の天子・・・」 、任那日本府と白村江の戦い。それらが国内の政治とどう関係し起こった事なのか、本書で初めて知った。三韓とはかなり昔から頻繁な行き来があり、山背大兄王や蘇我入鹿が討たれたのも、朝鮮半島との関係が背景にあったのですね。古代日中韓史に興味を持ったのは、韓国時代劇「百済の王近肖古王」「善徳女王」を見たから。おかげで百済や新羅の王たちの名に馴染みはあったのですが、日本の時代劇によってでないのが、ちょっと残念なところですね。2014/03/07

どすきん

0
ほぼ朝鮮半島の歴史本。地理的に近いので上手くいっていた時期もあるけれど、範をどこに求めるかで、中継地だった半島の扱いを間違えて、こんな事になってしまったらしい。もう戻れないのかと思うと残念。2016/10/24

kappa

0
韓国史・地理に疎い自分にとっては、国名・地名が聞きなじみがなくなかなか理解しにくいところも多々あり。地図がもっと入っていたらもう少し読みやすかったかも。古代から朝鮮半島の国々は中国や日本とのせめぎあいの中で、いかに自国に有利になるかを常に考え抜かねばならない状況に置かれていたのに対し、日本はたまたま軍事力があったことでキャスティングボードを握る立場になっただけで、外交努力の成果ではなかったことを知ることができた。中大兄皇子の外交政策がボロクソに書かれていて面白かった。2015/03/15

讃壽鐵朗

0
伽耶と日本の歴史を知るには最適の本

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