出版社内容情報
1877年の西南戦争から1914年の第一次世界大戦の勃発までを扱った明治時代史。激動の幕末・維新期を乗り越えた日本は、この40年間で、近代資本主義国家を確立し、帝国主義国家の一員に成りあがった。外に日清・日露戦争、うちに自由民権運動としう大きな犠牲を払った一方で、政治にも経済にも社会にも、現在の我々が失ってしまった理想主義が一貫して脈打っていた。つねに歴史に新たな息吹を吹き込む著者による渾身の一冊を、待望の文庫化!年表/索引つき。
内容説明
1877年(明治10)の西南戦争から1914年(大正3)の第一次大戦の勃発までを扱った明治時代史。激動の幕末・維新期を乗り越えた日本は、この40年間で、近代資本主義国家を確立し、帝国主義国家の一員に成りあがった。外に日清・日露戦争、内に自由民権運動という大きな犠牲を払った一方で、政治にも経済にも社会にも、現在の我々が失ってしまった理想主義が一貫して脈打っていた。政治家も人びとも、現実と理想を併せ持っていた時代。躍動する明治人の軌跡。
目次
明治時代の政治と知識人―はじめに
維新の終幕
「国民」の形成
保守化・軍拡・デフレ
松方財政と激化民権
立憲国家の誕生
立憲政治の実験
日清戦争と戦後経営
日清戦後の社会
帝国主義日本への道
桂園時代
明治から大正へ
大正デモクラシーへの鼓動
著者等紹介
坂野潤治[バンノジュンジ]
1937年、神奈川県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。文学修士。東京大学社会科学研究所教授、千葉大学法経学部教授を経て、東京大学名誉教授。専攻は、日本近代政治史。1997年『近代日本の国家構想』(岩波書店)で吉野作造賞を受賞。2009年『日本憲政史』(東京大学出版会)で角川源義賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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