内容説明
「時代が変わっても、人々が苦と感じることの本質は、何も変わっていないのかもしれません。だからこそ、どんなに時代が変わっても、過去仏、現在仏、未来仏に手を合わせ、仏の智恵に触れることの大切さも、決して変わりはしないのです」比叡山延暦寺の代表役員執行、学問所所長などを歴任した名僧による、般若心経講義の決定版。
目次
第1章 心を照らす般若心経―その全体像(人間の「四苦八苦」を救う道を求めたお釈迦さま;真実の道を説くことを決意されたお釈迦さま;「苦」の存在を明らかにすることからはじまったお釈迦さまの教え;伝道の旅を続けたお釈迦さま;一冊の経典も残さなかったお釈迦さま ほか)
第2章 現代語訳と解説で学ぶ「二百六十二文字の世界」(摩訶般若波羅蜜多心経;觀自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄;舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識亦復如是;舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減;是故空中 無色 無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色聲香味觸法 無眼界 乃至無意識界 ほか)
著者等紹介
小林隆彰[コバヤシリュウショウ]
比叡山延暦寺長臈・天台宗大僧正。昭和3年10月香川県善通寺市生まれ。同13年得度。同27年比叡山専修院卒。同30年延暦寺一山千手院住職に就任。同61年比叡山宗教サミット準備委員長を務めた。平成3年叡山学院長に就任。また同年から同9年まで比叡山延暦寺代表役員執行。同12年から同20年まで延暦寺学問所所長を務めた。昭和54年より現在まで刑務所教誨師。また平成6年より日中韓国際仏教友好交流協議会理事長、同15年より滋賀県身体障害者福祉協会理事長、同19年より神仏霊場会特別顧問を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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