内容説明
飛鳥時代、大化の革命による世界で初めての社会主義国家の樹立。白村江(韓国)での敗戦により唐(中国)に占領された日本。格差社会、戦争の危機を孕む隣国の動き、現代と酷似する時代に歴史を変えようとする男たち、中大兄皇子(天智天皇)、大海人皇子(天武天皇)の壮絶な生きざまを鮮烈に描く。書き下ろし歴史巨篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryuji
3
★★★★★図書館をブラブラしながら、どんな本かも知らずタイトルが面白そうというだけで借りた本。乙巳の変・大化改新の中大兄皇子(天智天皇)、大海人皇子(天武天皇)を描いた小説。学校で習った以外はほぼ馴染みの無い時代の小説ですが、これは面白い小説に出会いました。下巻がこれからなので何とも言えないのですが、中大兄皇子と中臣鎌足の冷酷さには小説ながらちょっと引いてしまう。それと対比しての大海人皇子の優しさにホッとする。下巻がとても楽しみな本。この著者初読みですが、他の本も読んでみたい。2017/02/16
うめけろ
2
歴史小説はたま~に読みますが、さすがに奈良時代というのは初めて。有名な年号くらいの知識しかない僕が読んでも大丈夫かな、と心配はありましたが、杞憂に終わりました。大化の改新ってそういうことだったのか!その大事件の背景にはこんなドラマがあったのか!中大兄皇子や中臣鎌足ってこういう人物だったのか!・・・と、めちゃくちゃ面白い内容に驚きました。下巻でどうなるのか、非常に楽しみです。2013/04/02
MrO
1
大化の改新前後を描いた小説。さて、下巻でどのような展開が待っているのやら。2021/06/06
うづき
1
中大兄皇子が好きなので、たまんなかった。それゆえ、出てくる女の人達、間人皇女以外気持ちがわかんなかったりもしました。額田姫王とかわけわかんないの極みですよ。鎌足の冷血ぶりが凄い。そこまでさせる背景がなんなのかも知りたかったです。2010/10/19
ほっしー
1
革命家として理想にはしる中大兄皇子の悲哀が印象的であった。大化の改新を社会主義的革命と捉える歴史観も興味深く、面白いと感じた。2010/01/07
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- 和書
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