内容説明
新橋の芸妓から17歳で陸奥宗光の妻となった亮子。陸奥に従って渡米、駐米日本公使館の花とうたわれ、陸奥の活躍を陰で支えたその愛と波瀾の生涯を描く渾身の長編小説。
著者等紹介
大路和子[オオジカズコ]
和歌山県で生れる。慶応義塾大学文学部卒。昭和54年、「波涛への旅」で第5回日本旅行記賞佳作入選。昭和57年、「補陀落山へ」で第6回歴史文学賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶーにゃん@積ん読本解消中
2
明治期の人なのに現代にも通じるその美貌のポートレートに惹かれて思わず読んでしまいました。元勲の陸奥宗光をしっかりとサポートした芸者あがりの亮子の困難な結婚生活に絶滅しつつ大和撫子を見ました。いい嫁さんもらったね、宗光君!2009/04/13
Akiki
1
時間かかった・・・やっと読み終わった・・・疲れた・・・(笑) 導入部分は歴史上の人物を題材とした純愛小説みたいで、その辺をチラッと読んで軽い気持ちで借りてきたら、進むにつれてなんだか小難しい歴史書みたいになってきた・・・(汗)最初からそのつもりで読めばよかったけどそうじゃなかったからすごく疲れた~。陸奥宗光って人はもっとストイックで理性的な人だと思っていたけど出世欲もあれば我が身大事みたいなところもあって意外。先妻さんが病床にある時から亮子と純愛とか言ってたのに、最後は隠し子もいて、時代なんだろうね~2013/07/03
ゆずこまめ
0
こんな奥さん、男性なら誰でも欲しいはず!美人で優しくて賢くて尽くしてくれる、文句なしでしょう。薩長閥ではないうえに本人のクセのある性格もあり、政治的にはいろいろ大変だった旦那さんですが、こんないい奥さんもらってるならいい人生だったかも、と思ったり。カミソリ大臣の意外なほどの愛妻家ぶりも好感度大。2011/01/08