内容説明
江戸の天文学者・高橋至時とその嫡男作助、そして弟子の伊能忠敬―。宇宙の真理を求めて、星々の輝きに魅せられた男たちの不撓不屈の情熱と生きざまを描く渾身の長篇力作。
著者等紹介
鳴海風[ナルミフウ]
1953年新潟県生まれ。(株)デンソー勤務。東北大学大学院機械工学専攻修了。第20回池内祥三文学奨励賞、第16回歴史文学賞、2006年日本数学会出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月をみるもの
13
伊能忠敬に習い、50になったら引退して自分の興味のある研究に打ち込みたいと嫁はんに告げたところ「それまでに30億円(〜忠敬引退時の伊能家の財産3万両相当)くらい稼いでね、ウフッ❤️」と返された。。。: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%83%BD%E5%BF%A0%E6%95%AC2018/05/20
Ryo Sogawa
1
高橋景保、江戸幕府天文方。伊能忠敬の測量に基づき大日本沿海輿地図を世に出した人物の若き日々を題材とした小説。父は、偉大な天文学者。自分の天文学の能力は父に及ばない事を彼が気に病みながらも、専門家とは違う役割が自分にはある事に、気づいていく過程が描かれています。2016/12/14
にょた
1
江戸時代も終わりの頃。伊能忠敬が心から尊敬していたと言われる天文学者の高橋至時。そんな天文学一家である高橋家の、後を継ぐ長男の作助の葛藤。偉大な父を尊敬しながら天文学に励む弟達、そしてそれを支える女達。ある日、日本で初めて洋書で天文学書である「ラランデ」が高橋家にやってくる。オランダ語で分厚い5冊にもわたるラランデ。オランダ語が誰も分からない中、至時は命をかけてその翻訳に取り組む。至時をラランデを囲んで必死で取り組む男達の姿に感動しました。2016/06/30
mitasayu
1
伊能忠敬といえば井上ひさしの百万歩の男。その伊能忠敬は脇役ながらもやはりすごい人だなと思う。もちろん天文方の高橋親子の姿も凛としている。ちょっと読みにくかったが、なかなか良い本です。ただ心理描写はちょっと弱い。2015/02/11
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