内容説明
海軍生徒と海軍士官のシンボルだった短剣―。この短剣に込められたものは、何であったのか。旧海軍での自らの貴重な経験とその教育を通して、現代の日本および日本人の在り方を問う。
目次
第1章 海軍と短剣(短剣と再会して思ったこと;私の人生を決めた「採用予定通知書」 ほか)
第2章 忘れ得ぬ海軍時代の思い出(海軍時代の三つの思い出;高速駆逐艦「島風」について ほか)
第3章 海軍の教育と伝統的精神(学年監事という立場と信念;学年訓諭―第二次特別攻撃隊の偉勲に関して ほか)
第4章 私の所見と提言(米寿をむかえた私の反省的所見;私自身の今日までの十大ニュース ほか)
第5章 随想(私の転機;海の男の友情 ほか)
著者等紹介
上村嵐[カミムラアラシ]
大正5年生まれ。鹿児島県出身。昭和13年、海軍機関学校卒業(第47期)。昭和16年12月開戦時は、戦艦「長門」分隊長(海軍中尉)。当時「長門」は連合艦隊旗艦で、司令長官は山本五十六大将。戦争中、ハワイ作戦、ミッドウエー作戦、ガダルカナル攻防戦、比島沖海戦、レイテ島輸送作戦等、数多くの海戦に参加。二回遭難したが、九死に一生を得て生還。戦争中、海軍機関学校と海軍兵学校の教官兼監事として海軍生徒の教育に従事。昭和20年8月終戦時は、海軍兵学校教官(海軍少佐)。昭和27年、海上自衛隊に入隊。防衛大学校教官、術科学校研究部長、呉教育隊司令、横須賀教育隊司令等を歴任。昭和44年、退官(海将補)。昭和45年、(株)緑屋入社、社員研修センターの所長。次に(株)西武クレジットの顧問となり、昭和62年退社、一源三流社の代表のほか、(株)ジェムコ日本経営の監査役等を務める。現在、フリー
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