内容説明
時空を超えて彷徨う「神話の旅人」による『万葉幻視考』。非命に斃れた大津・草壁・志貴・安積皇子たちの地霊に問いかけ、幻視する。
目次
第1部 二上山悲歌―「万葉」の「大津皇子物語」(鎮魂歌・序曲;大津皇子の亡霊;韜晦の仮面―鎮魂歌集の宿命 ほか)
第2部 万葉歌人たちの宿命―惇きその韜晦のワザ(「かぎろひの丘」―人麻呂の“造語”に秘めた真実;「むささび」の歌―秘められた“寓喩”を映す“仮構の炬火”;「一つ松」の警鐘―市原王の二重歌)
第3部 宿命の蟻地獄(屍の流竄(幻視考・7)
凍てついた大地の残映の中で)
著者等紹介
小松崎文夫[コマツザキフミオ]
1941年、茨城県生まれ。県立土浦第一高等学校、国学院大学卒業。正則高等学校(東京都港区)で30余年教鞭をとる。2002年、退職
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