目次
天然理心流―われ武人となりて名を天下にあげん
上洛―帰着ならずば大慶と思召し下さるべく候
新選組―いずれの御藩なりや
池田屋事変―すみやかに戦死つかまつるべく候
組織―ゆくゆく右様の者これなく願い上げ奉り候
隊士たち―兵は拙速を貴ぶとはこのことなり
時流―偽人と見るならば拙者の宿所に同伴しよう
鳥羽伏見の戦い―ここで割腹するは犬死なり
会津―汝ら我に与せよ
五稜郭―快戦国家に殉ぜんのみ
著者等紹介
菊地明[キクチアキラ]
1951年東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。新選組同人誌「碧血碑」を主宰
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感想・レビュー
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LUNE MER
14
今年もこの日がやってきた。戊辰戦争突入後の土方歳三を追いかける時にいつも包まれるこの感覚・気分がたまらなく好きである。またいつか函館に行きたい。土方歳三関連本は数え切れないほどあるが、変に盛っていたり美化していたりヒロイックに飾り立てたりしていない本書のような本は何冊か手元に置いておきたい派。とはいいつつも「燃えよ剣」や「黒龍の柩」を読むとかなりハートが震えてビートを刻むタイプでもあるのでこれらもやはり買い直して手元に置いたが。2021/05/11
みこ
1
土方歳三という稀代の英雄は、ただの青年から、新選組という組織を機能させるために軍律の鬼となった。しかし、移りゆく時代によってそこまで培った剣技も、かつての仲間たちを失いつつも、「幕府の恩義に報いるため」の一心で、新しい銃を用いた戦いを覚え、かつての盟友のいない新選組や伝習隊を率いて最後まで戦い続けた。 農民の出ではあるが、誰よりも武士だったのかもしれない。 このエネルギーがどこから生まれてきたのかがわからない、もう少し勉強をしていきたい2022/10/27
ふう
1
積読本。各種資料から、なるべく事実と思われる記述を元に、土方さんの生涯をたどった本。直前に読んでいた『大奥』と同時代なので、すんなり読み始められたけど、最期がわかっているからか、終わりの方はなかなか頁が進まず、やっと読み終わりました。2018/02/21
Kavi
0
小説というより記録に近い