出版社内容情報
21世紀の俳句の原点となった記念碑的著作、待望の文庫化。わずか17文字でありながら、その宇宙がこれほどまでに広大なのはなぜなのか
内容説明
日常から自然が失われていく時代に、季語は生きていけるのだろうか。俳句は、実感豊かな言葉たりうるのだろうか。実作者ならではの視点で、十七文字という短い言葉以前に成立する「場」に注目した、現代俳句を考える上で欠くことができない記念碑的著作。サントリー学芸賞受賞作待望の文庫化。
目次
序章 自然について
第1章 季語について
第2章 俳句性について
第3章 「いきおい」について
第4章 間について
第5章 忌日について
第6章 都市について
第7章 宇宙について
著者等紹介
長谷川櫂[ハセガワカイ]
1954(昭和29)年生まれ。俳人。朝日俳壇選者、季語と歳時記の会(きごさい)代表、俳句結社「古志」前主宰。『俳句の宇宙』でサントリー学芸賞、句集『虚空』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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