内容説明
第23回吉川英治文学賞受賞の大河歴史小説『会津士魂』続編完結!会津鶴ヶ城落城から斗南への移住、敗残の人々が苦難からいかに再起し、生きたかを描く感動の歴史巨編。
著者等紹介
早乙女貢[サオトメミツグ]
大正15年1月1日、中華民国哈爾賓市に生まれる。哈爾賓駐在総領事天羽英二受付。この天羽英二が外務省情報部長の昭和10年、日本ペンクラブの創立に携わった事は、現在ペンクラブ理事として活躍中の著者には奇しき因縁の由。戦後、山本周五郎の知遇を得る。尾崎秀樹、伊藤桂一と同人誌「小説会議」を創刊。同時に連載の『僑人の檻』で43年下半期《第60回直木賞》を受賞。明治初年の横浜を舞台に起こったマリア・ルーズ号事件を扱った作品で、著者の東洋思想が背景をなす。会祖父が会津藩士として戊辰に戦った痛恨が帰苔泣血の文学に結実し、『おけい』『沖田総司』『残映』『奇兵隊の叛乱』などの傑作を生んでおり、『会津士魂』で平成元年度「第23回吉川英治文学賞」を受賞する
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