内容説明
北条時宗とその時代を解明するためには、さまざまな切り口があるだろうが、本書は、女性史、東アジア史、戦争論の視点から課題に迫る。
目次
北条時宗とその時代
北条時宗の出自
北条時宗と女性たち
東アジア世界の動向
モンゴル襲来
『蒙古襲来絵詞』
日蓮と鎌倉幕府
神国思想と悪党
無学祖元らの来日
『十六夜日記』と『沙石集』の世界
都市鎌倉の発展
北条時宗の死と霜月騒動
北条時宗関係人物事典
北条時宗関係史跡事典
北条時宗関係年譜
北条時宗・参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
12
自分としては時宗がどのような人物であったかを知りたかったが、内容としては元寇や時宗が生きた時期の宗教・文化に関してであり時宗自身に関してはあまり触れられていないのが残念。2021/09/05
BIN
2
2度の元寇(文永・弘安の役)を退けた鎌倉幕府執権北条時宗についてまとめられた本。元寇に対して九州まで行って軍を率いたわけではなく、元に対して対抗することを決断しただけという印象しかなかったので、本書を取ったが特に印象変わらず。時宗本人というよりかはその時代のことを書いているだけなので、時宗という人物自身があまり見えてこなかった(資料がないのかもしれんが)。2015/04/29