内容説明
新選組副長助勤、原田左之助の激闘の軌跡!表題作をはじめ、新選組の内部抗争を描く「高台寺の間者」、近藤勇の最期の謎を追う「大久保大和の首」など七篇を収録。幕末の動乱を駆けた男たちの生き様を活写する秀作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
19
新撰組副長助勤原田左之助の激闘の軌跡を描く表題作。左之助は母親が売春婦だったと中林幾平にからかわれ腹を切るが切腹の作法も知らなかったことで「死に損ね左之助」と物笑いの種に。脱藩した左之助は新選組に入り中林幾平を殺す。新選組は分裂し、迷走し始める。勝海舟が謀略により近藤勇を刑死させたと知った左之助は彼を狙撃する。他高台寺党の内部抗争を描く「高台寺の間者」。近藤勇の首を引き取ろうとするかつての妻おわか。ところが耳の形から死体は別人では?と思う。「大久保大和の首」2002/05/20
さっと
7
幕末維新の時代小説集。「死に損ね左之助」「高台寺の間者」「大久保大和の首」の前半戦は新選組に材を得たもの。そんなに簡単にさらし首ってどうこうできるのかとも思ったけど、歴史ミステリーとして「大久保大和の首」は良かった。あとは、ほぼ益満休之助の話でタイトルそれでいいのか「清河八郎謀殺」、徳川慶喜の日常を記録した日記からある変事を読み取る「慶喜要撃」もおもしろかった。それにしてもそれぞれの視点で悪人にも善人にもなって登場する勝海舟のこの時代の存在感すごい。2023/12/31
きぃこ
2
左之助さんが好きなので読んでみましたが、期待はずれでした。ものすごくあっさりと書かれていて、切腹も離隊も新八との別れも最期のときも、もっと彼の心情にせまってほしかったです。(アマゾンの紹介内容は嘘です)無理に艶っぽい話を入れている印象も受けました。短編集ですが、他のも内容的に薄い感じです。が、その中では「大久保大和の首」は少しミステリアスで面白かったです。また、最後の「慶喜要撃」もまとまっていたかな、と思います。偉そうで済みません。2012/06/01
KシタTペイ
1
http://blogs.yahoo.co.jp/docomo3850/29554158.html2012/07/13
凌
0
☆2004/03/25