内容説明
元幕臣の写真師・志村悠之介が撮った写真に写っていたものは…。華やかな鹿鳴館を舞台に繰り広げられる明治外交の裏面。『西郷盗撮』につづき、俊英が放つ傑作長篇!“盗撮”シリーズ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
59
鹿鳴館が舞台だけに写真師・志村悠之介の周囲も華やかになる。鹿鳴館をいかにも二流国らしい野暮ったさのある建物にした伊藤の深い企みには頷けるものがある。降る亜米利加に袖はぬらさじ…とはいかないモノなのね。江戸から明治へ明治初期から中期へのめまぐるしい変化は当時の人にとっては大変だっただろうけれど、作品として読むととても魅力がある。2020/08/13
ヘブンリー
3
明治の香りがたっぷりで楽しめました。こんな時代もあったんだね。。。!2014/01/30
yonemy
2
鹿鳴館華やかなりし時。維新が生んだビッグネームの政治家や英女王寵愛の「バロン」が登場し、横浜や東京を舞台に明治の繁栄が描かれる。彼らと交わるはずのない元幕臣の写真家が、幼馴染の子爵婦人を通して、剣客として伊藤博文を助け「バロン」を刺客から守るのだから面白い。この猥雑ともいえるてんこ盛りのストーリーにさもありなんとうなずけるのは、明治という時代のせいなのだろう。この時期を描いたオススメ御本をぜひ☆よろしくお願いします。2019/07/12
犀門
1
#003★★★☆☆2016/01/08
好奇心
1
鹿鳴館を作り西洋文明に追いつこうと主役を演じた井上馨、伊藤博文等が登場したが写真師とのつながりが今一歩2014/01/05