内容説明
幕末の青春を駆けぬけた二人。みずみずしい感性で書かれた全書簡集。新発見史料収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュウ
8
文字にその人の個性が表れている。2018/02/21
えみ
7
書簡はその人がこの時代のこの時期にどういう考えを持っていて、誰に何を伝えようとしていたのかが良く伝わる。土方には女自慢とか自分の名前で代筆させた書簡や会津戦争中の援軍要請の書簡があった。沖田は「総二」と署名していたり、山南が死んだことを申し訳程度に書いたり、みそ漬けのお礼の書簡が残っていた。土方も沖田もちゃんと生きていたんだなって実感。身近に感じられて感動。現代と幕末じゃ全然違うけれど、あの歳であんな挨拶文が書けるなんてきちんとしてる。結果的に他人宛の手紙を覗き見しただけだけど、色々と勉強させてもらった。2017/08/05
ayko
3
手蹟は人を表す。土方の字はとても流麗で堂々としていて、さすが発句する人、といった感じの達筆です。沖田は一字ずつ律儀に書く楷書に近い感じ。払や撥ねなどは自由に筆が踊っていますが、字の間隔も狭くただ書き連ねているという印象。手習いは好きではなかったのかも(笑)字を見る限りでは土方の方が行間も多くとり伸び伸びとした印象です。沖田の「病気なのでお見舞いには行けないけど、直に良くなるから心配しないで」の手紙は、彼の優しい人柄を思わせるようで心にしみます。彼らが本当に生きて存在していた証なのだなあとしみじみ。2013/09/23
ことりのままま☆
1
なんか感動した。 当時の本人が書いたものが残ってるって凄い!!2010/11/22