内容説明
中国景徳鎮にかわって世界の陶磁器市場を制覇した伊万里。輸出伊万里誕生の陰に台湾鄭氏政権、イスラムバンテン王国、オランダ、肥前鍋島藩らの思惑が交錯する―。
目次
1 バンテン湾の白い塔(南海の港;地中に隠れた栄光 ほか)
2 交易の十字路インドネシア(南海の産物と陶磁器;イスラムの東南アジア伝来 ほか)
3 北と南をつなぐ人々(海からの一七世紀;海商鄭政権と明清交替)
4 高度成長を果たした磁器(伊万里の誕生;輸出盛期の肥前陶磁 ほか)
5 伊万里貿易とアジアの海(先立つ貿易陶磁;輸出伊万里誕生の陰に ほか)
6 終焉と再生(落日;バンテン・ラーマ遺跡の伊万里)