出版社内容情報
20世紀を代表する経済学者の新たな側面に光を当てる!
経済成長に影が差し、資本主義が行き詰まりを見せる現状を「予言」したシュンペーター。「イノベーション」を信奉した彼が、「資本主義が衰退する」という矛盾した結論になぜたどり着いたのか──。落日のハプスブルク帝国で生まれ、同じウィーン大学で学んだミーゼス、ハイエクとの比較という、従来なかった視点から時代の息遣いとともに描き出す。
内容説明
20世紀を代表する経済学者の新たな側面に光を当てる!資本主義が行き詰まりを見せる現在の状況を、見事に「予言」したシュンペーター。「イノベーション」「創造的破壊」を信奉した彼が、なぜ「資本主義が衰退する」という結論にたどり着いたのか。本書では、その思想の核心を、同じハプスブルク帝国で生まれ、ウィーン大学で学んだミーゼス、ハイエクとの比較という、従来なかった視点から多角的に掘り下げていく。経済学が大きな曲がり角に立っていた時代の息遣いとともに思想史を描き切ったスリリングな一冊。
目次
第1章 経済思想の原点―オーストリア学派の影響
第2章 市場均衡論を超えて―「競争」をどう捉えるか
第3章 シュンペーター理論の核心―資本主義衰退論まで
第4章 政治過程の経済分析について―民主主義への懐疑
第5章 資本主義はどこへ向かうか―「真意」を読み解く
終章 落日の帝国が生んだ経済学者たち
著者等紹介
根井雅弘[ネイマサヒロ]
1962年、宮崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専門は現代経済思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Hiroki Nishizumi
このこねこ@年間500冊の乱読家