目次
第1章 村上源氏の人びと
第2章 北畠氏の人びと
第3章 動乱起こる
第4章 建武政権と北畠親房・顕家
第5章 南北朝分裂―歌書よりも軍書に悲し
第6章 伊勢の国司北畠氏
第7章 室町幕府と北畠氏
第8章 北畠氏の終焉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
5
伊勢北畠家の通史で村上源氏のことから始まり、南北朝の北畠親房を経て、滅亡時の北畠具教まで記載されてます。著者が親房に詳しいためか親房について特に詳述されてます。こういう~の一族は戦国期や有名人(北畠だと顕家とか)が詳述されるのにその点で新鮮で良かったところ。親房の三男の家系が伊勢北畠氏となりそこも詳しいので良い。逆に具教についてほとんど記述されていないのが残念なところ。2019/12/18
とし
2
戦国時代の北畠氏の勉強がしたかったのだが、とりあえず通史から。南北朝期の北畠親房から北畠顕能あたりの事跡や行動については詳述されてて、面白かった。戦国期の北畠具教については割かれた紙数が非常に少なく、そこは残念。2015/01/07
hr
0
北畠氏の通史としては、充分な内容と感じた。北畠親房から北畠顕能あたりが面白い。ふと、昔の大河ドラマ「太平記」での北畠顕家役が後藤久美子だったことを思い出した。2013/11/27
Sanchai
0
村上源氏・北畠氏の興隆と織田信長の伊勢侵攻に伴って起きた一族の滅亡までを比較的万遍なく追っている。とはいえ中心は北畠親房だろう。親房が生きた時代の描き方は、周辺の人々の言動に至るまで詳細に追っており、親房が当初後醍醐天皇と距離を置いていたこと、長子・顕家が元々持明院統に仕えていたことなどは知らなかったので新鮮だった。逆に、伊勢国の八代目国司・具教の最後に関する記述はものすごくサラッと書かれていて、霧山城落城などは全く触れられていない。2013/06/12