内容説明
ご馳走の食べすぎで病気になったトリッキー・ウー、心臓病を抱えた老犬プリンス、車と駆けっこするサム、一度も吠えたことがないジップ、ゴミ箱が大好きなブランディなど、愉快で個性的な犬たちとの心温まるふれあいをほのぼのと描く。ちょっと風変わりだが素朴な人びとが暮らす英国ヨークシャーを舞台に、世界中から愛された獣医ヘリオット先生がつづった傑作全１０篇を収録。
著者等紹介
ヘリオット，ジェイムズ［ヘリオット，ジェイムズ］［Ｈｅｒｒｉｏｔ，Ｊａｍｅｓ］
１９１６年英国スコットランドのグラスゴー生まれ。国立獣医大学卒業後、ヨークシャーで獣医になる。５０代から、獣医としての豊富な体験をもとに、動物への愛情あふれる作品を多数執筆。そのほとんどがベストセラーとなり、テレビシリーズ化された。９５年没
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
53
幼い日よりいつも傍には猫がいるけれど、たまたま犬に縁がなかったことをつくづく残念に思う私の半生。2022/06/08
はる
48
イギリスの静かな田舎町の獣医ヘリオット先生と、犬たちの心温まる物語。どのエピソードもユーモアを交えながら時々ホロリとさせられます。特に終盤の数話は良かった～。素朴で優しい、古き良きイギリス。住民たちと犬との深い絆に癒されます。次は「猫物語」も読んでみたい。2017/06/06
Shoko
28
イギリス・ヨークシャーを舞台にした獣医ヘリオット先生と患者である犬たちの物語。美しく豊かなヨークシャー地方の自然の描写が素敵で引き込まれる。そこに暮らす犬たちもまた、のびのびとそれぞれに個性豊かで、思わず笑顔になってしまうこと度々の読書だった。何の見返りも求めず、ただ愛を注いでくれるつぶらな瞳。無邪気に遊んだり、美味しそうに食べたり飲んだり、はたまた寝ているだけでも、ただそこに居てくれるだけで人を笑顔にしてしまう彼らのために、人間たちが右往左往してしまうのは必然なのだ。2023/06/28
那由多
21
タイトルだけの直感で母親が無責任に勧めてきた。きっと母は、いつまでもグズグズ書店にいる私に付き合うのが面倒くさくなって、何でもいいから買わせて帰りたかったようだ。イギリスの獣医が診たワンちゃんの10話。患畜と飼い主さんとの交流にユーモアがあって面白かった。
更夜
15
久々にヘリオット先生ものを読みました。ヨークシャーの農場を中心に獣医をしているヘリオット先生が接した犬たち。獣医ですから病気になったときに出会う事が多いのですが、治療、薬だけではなくて、人間の愛情でもって打ち捨てられていた犬が生き返った話、「ロイー大変身した犬」が一番好きです。金持夫人の愛犬、トリッキー・ウーも笑ってしまうし、子供たちと一緒に滑り台に並んで滑っていた犬、ブランディも微笑ましい。ヘリオット先生ものというのは生き物全て（人間を含む）をまず肯定する、否定しないというお人柄がしのばれていいのです。2016/06/16
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